正しく読み取れない子どもたち
情報リテラシーという言葉が社会で登場します。
情報を正しく活用できる能力のことです。
デジタルディバイドも社会(あるいは情報)で学ぶ用語ですが、情報を正しく活用できる人と活用できない人との格差のことであり、その差が広がっていることが問題となっています。
情報を正しく活用できるようにするには、当然「正しく読み取る」ことができないといけません。
ここで、読解力を測るリーディングスキルテスト(RST)の問題を紹介します。
次の文を読みなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』 新井紀子著
東大の大学院生にこの問題を解かせたところ、日本人は全員不正解。
唯一中国人の留学生が正解したそうです。
それほど、読解力の低さが問題になっているのです。
小学生や中学生が読解力を鍛えないままで、高校生や大学生になったら身につくのでしょうか?
読解力のないまま大人になってしまえばどうなるのか?
考えるだけで恐ろしいです。
怖い怖い………。
読解問題ができない要因
読解問題ができない要因はいくつかありますが、1つ例を挙げます。
「僕の趣味は毎日音楽を聴いています。」
この文がおかしいと思う方は、素晴らしい!
そう、この文は間違っているのですが、それに気づかない子が多いのです。
皆さんのお子さんは大丈夫ですか?
小学生、中学生のうちに正しく理解させておかないといけませんよ。
国語セミナーでは、読解問題ができない要因を紹介し、その具体策を提案します。
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