まだ脳が発達段階にある子どもにとって、「書くことが脳の働きに重要な影響を与える」という研究が進んでいます。
たとえ乱雑であっても、文字を書くことそのものが脳内のネットワークを活性化し、子どもたちが学ぶ上で役に立つとのことです。
また、SNSの普及で日常的にやり取りされる文章がどんどん短くなっています。
文章を書くこと自体に苦手意識を感じている子も少なくないでしょう。
だからこそ、小さな頃から文字を書くこと、文章を書くことの楽しさ、喜びを知ることが大切です。
では書くことが好きになるにはどうすればよいのでしょう?
丁寧に書く
自分が書いている文章に気持ちが向かうように字を丁寧に書く習慣を付けましょう。
文字がうまく書けるようになることと、学力には相関関係があるという研究結果もあります。
字が上手ければ相手が読みやすいという理由もありますが、字が上手に書けない子は、文字を書くこと自体に意識が集中してしまい、自分が書く内容に注意が向かないのだそうです。
何か書けたらまず褒める
子どもが文章を書いた時に、「こんな文章では何を言っているのかわからない」「もう少し何か書いたら?」など、ネガティブな声掛けをすると、書くことが苦痛になってしまいます。
「よく書けたね」「すごいね」「こんな言葉知っていたの」など、いいところを認めてあげると、「もっと書いてみたい」という意欲がわいてきます。
書けない時は聞いてあげる
宿題で作文が出た時、何を書いていいのかわからない・・・。
そんな時には、テーマに関連した質問を投げかけることで、発想を広げてあげます。
・一番楽しかったことは何?
・〇〇の時はどんな気持ちだった?
・どうしてうまくいったと思う?
・なぜ〇〇のときにがんばれたの?
・次はどんなことがしたい?
このような問いを投げかけて、答えをメモしていくと、キーワードが見つかって書きやすくなります。
子育てのヒントが見つかる保護者セミナー